「甦れ!!天満の名水」大阪天満宮と関大がコラボし井戸水浄化プロジェクト、天満地ビールの計画も
2013.8.14 12:35(1/3ページ)
大阪市北区の大阪天満宮で、境内でくみ上げた地下水から「天満の名水」を作るプロジェクトが進行している。天満宮周辺では江戸~明治時代に井戸水を使った酒蔵が多く存在し、地元は井戸水の“復活”を地域活性化につなげたい考えだ。
地盤工学を専門とする関西大の楠見晴重学長(60)も調査に協力。“神学連携”で今年秋の実用化を目指している。
井戸水を飲料水に
きっかけは平成23年春。関西の地下水を長年研究してきた楠見学長が「天満ではかつて井戸水が市民の生活用水だった。『天満の名水』として復活できたらおもしろい」と、大阪天満宮の寺井種伯(たねのり)宮司(79)に持ちかけた。
関大は近くの天神橋筋商店街に地域の課題や活性化などを考える研究施設「リサーチアトリエ」を設置しており、プロジェクトはその活動の一環として動き出した。
寺井宮司や楠見学長らが23年8月、業者に依頼し境内で約70メートル掘ったところ、約3万リットルの地下水が採水された。水質検査したところ、少量の鉄分とアンモニアが検出されたが、人体に影響を及ぼす水銀などは含まれておらず、浄化すれば飲料水として利用できることが判明した。
天満はかつて酒蔵街
大阪天満宮文化研究所研究員で、大阪大招聘(しょうへい)教授の高島幸次さん(64)によると、天満宮周辺では江戸中期から明治初期にかけ、井戸水を利用した酒蔵が約150軒あったが、地下水のくみ上げ過ぎが原因で地盤沈下が起きるなどし、昭和に入ると酒蔵はなくなったという。高島さんは「再び天満の井戸水が利用できれば、経済効果も出てくるはず」と推察する。
大阪市健康局によると、井戸水を飲料に用いるためには、大腸菌などの病原微生物や化学物質などのほか、臭気や濁度など、水道法で定められる51項目の水質基準を全てクリアしなければならない。飲料として認められた後も、定期的な検査が必要となる。
名水復活へのハードルは高いが、関大などは地元の悲願達成に向け、厳格な検査を重ねている。
ゆくゆくは地ビールも
関大では現在、境内で採取した地下水が人体に影響が出ないように万全を期すため、最終的な浄化作業を進めている。順調にいけば今年秋にも、大阪天満宮がペットボトルなどで参拝者らに飲料水として提供することができる見通しだという。
寺井宮司は「大学と地域が連携し、街の魅力を高める理想的な取り組みだ。水を多くの方に飲んでもらい、天満宮の新たな名物にしたい」。天神橋筋商店連合会の土居年樹会長(76)は「ゆくゆくは水を使った天満の地ビールを作り、街全体を盛り上げたい」と期待している。
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